アルコールは、依存性をもつ薬物です。
お酒を飲む人なら男女を問わず誰でもアルコール依存症になるリスクがあります。
普通の病気の一つです
年齢・性別・社会的立場には関係なく、意志の強さや性格の問題でもありません。
アルコール依存症をひとことで言えば「飲酒のコントロールが出来なくなる」です。
長い間、酒を飲み続けることによって、しだいに酒なしではいられなくなる病気です。
初めは習慣のつもりで飲んでいたのに、いつの間にか飲まないと気分が落ち込み、
ついつい手が出るようになり、そのうち少量では酔えなくり、飲酒量が増えていきます。
さらにお酒が切れるとイライラする、不安になる、手が震える、
夜眠れない、汗をかく、食べたものを吐くなどの離脱症状が出てきます。
一度お酒を飲み始めるとひたすら飲み続け、食事もせず、『飲んでは寝る』を繰り返すように。
この病気は、専門治療や断酒会などの自助グループへの参加で、回復と社会復帰が可能です。
アルコール依存症の患者数は、全国で100万人を超えると言われていますが、
依存症の専門治療を受けている方は、その中の数万人にすぎません。
多くの人が根本の問題に気付かず、あるいは放置されたまま、
内科入院を繰り返したり、家庭崩壊や仕事を失っていきます。
アルコール依存症の疑いがある人は全国で400万人、治療の必要な人は100万人と推計されています。